ペットの老化とうまく付き合う
皆様、こんにちは!
ケアペッツ湘南、シッターの佐藤と申します。
最近犬・猫の高齢化という言葉をよく耳にしませんか?
寿命が伸びたことで犬猫の介護という言葉も浸透してきていますね。 介護し始めてから全うするまでの年数が伸びたことで、少しでも楽しく、そして楽に毎日を過ごせることが大切になってきます。
ですが、高齢だから出てくる症状なのか、病気の症状なのか見分けが付かないということも多くあるかと思います。
今回はその「老化」についてお話したいと思います。
【老化って何?】
「老化」とは、歳を重ねるにつれて現れる加齢現象のことです。 代謝が落ちたり、内臓の機能が衰えることなど様々ありますが、運動機能が低下したり、免疫が下がることでより病気にかかりやすくなると言われています。
日々の生活習慣が原因となり、高齢になった時に症状が出る場合もあります。
・歯磨きをあまりしておらず、歯周病などの疾患が出てきてしまった
・食べ過ぎによる肥満になったことで、関節や骨へ負担となり、疾患となってしまう など、若い頃から予防をすることで健康を維持できることもたくさんあります。
【老化のサインってあるの?】
先ほどご説明した「老化」とは、急に発症するような病気とは異なり、毎日少しずつ体が変化することで症状が出てきます。 その子によって差はありますが、 大型犬は5〜6歳頃 小型犬は7歳頃 猫も7歳頃 からと言われています。
この年齢から老化の症状が出てきますが、同時に病気にもかかりやすくなることでどちらの症状も出ることが多いです。 日々の変化に気付けるのは飼い主様ですので、シニア期に入ってからはより毎日の行動などをみてあげてください!
♫見た目の変化について
毛色:白髪が生えてきます。顔まわりから先に出る子が多く、体に広がっていきます。元々白い毛の子は分からないので、若く見える子が多いですね。
目:目の奥が白っぽくなってきます。これは白内障という病気です。
口:歯石が溜まることで歯周病にかかりやすく、口臭もきつくなっていきます。
皮膚:出来物やシミが出来やすくなります。腫瘍などは見た目ではわかりにくいので病院で検査しましょう。
体格:基礎代謝が低下することで太りやすくなります。
腰回り:関節が痛くなることでお尻まわりなどの筋肉が落ち、腰回りが痩せ見えるようになります。
♫行動について
歩幅が狭くなる 呼んでも反応がなくなる お散歩で止まることが多くなる 1つ1つの行動に時間がかかる 階段をのぼりたがらない このようにちょっとしたことが出来なくなったり、スムーズに行かなくなっていきます。
♫介護って何をするの?
介護の症状は本当に1頭1頭異なっていて、その子の首の高さや体高に合わせることが大切になります。 ご飯を食べやすくしてあげたり、トイレに行くのが負担にならないよう日々の生活スペースを変えるところから行っていきましょう。
それはつまり生活の質(クオリティオブライフ)を落とさずに生活することが大切です。 例えば、 お散歩が大好きだった子は抱っこで外の匂いを嗅ぎに出ることでストレスの軽減に繋がり、歩けない場合は足を外の道に下ろすだけでもいい刺激となります。
全てのことを維持するのは大変ですので、特に好きだったことは継続できるようにしてあげましょう。
♫飼い主さんが抱え込みすぎないことも大切です
ご家族数名で飼育している場合は、一人に負担にならないように分担して軽減できるように対策しましょう。 相談できる相手も少なく、毎日同じことを繰り返しているうちに飼い主様の負担がどんどんと大きくなっていきます。
ペットのみんなは敏感に感じ取っていますので、ごめんねという思いをさせてしまわないように、たまには手を抜きながら、全てを頑張らず、一緒にいる時間を大切に過ごせるように気持ちの切り替えもしましょう。
他の人の力を頼ってしまってはだめと思う方も多く、1人でやらなきゃという声もよく聞きますが、そんなことはありません。
大変な時は私たちプロに頼ってください。 たまにする息抜きも大切です。 帰ってきた時に、こんな楽しいことがあったんだよと笑顔で話してあげることもペットにとっては幸せです。
ペットだけではなく、家族みんなが楽しく過ごせるように、楽しい時間を少しでも増やせるようお力に慣れればと思っております。
ケアペッツ湘南 佐藤